会社勤めを離れてから、より客観的にサラリーマン生活を眺めることが出来るようになった。会社と言う組織で繰り広げられる人間模様も、離れてみると面白い。
遮二無二仕事を覚えるために働いていた20代から、初級から中級マネージャとしての30代、そして上級マネージャとしての40代から50代への間に、どのような会社人として過ごすかはそれぞれの個人の価値観によるところが大きい。

そんな中でひたすら「サラリーマン」になっていく人と、あまり迎合せずに「我わが道をゆく」タイプの人がいる。どちらも仕事の成果に遜色はないとして、一般に前者の方が出世をする。それは従順で扱いやすく無難だからかもしれない。会社での出世とは同期のなかで早めに昇進したとか職制部長になったとか本部長になったとか役員になったとか、要するに限られたポジションに就くことである。それは権限を持つことでもある。後者は出世に強い関心を示さないが役員になる人もいる。どちらかと言うとポジションよりやりたいことがやれる環境を好む。代表的な日本型の企業では役員になれば別だが、そうでなければどちらのタイプで行っても生涯賃金に大差はない。

断っておくが、出世しない生き方は出世できない生き方とは異なる。矜持も仕事への誇りも持っているが、出世のための社内営業もしなければ、社交辞令も言わない。上長との休日ゴルフに付き合ったりもしない。安易に同調したり迎合したり群れたりをしないのだ。依存より自立を、同質より異質を好み、自分の生活観、人生観を大切にしてむしろ孤高であることを望んでいる。
集団のなかでどんな生き方をするかは組織を離れたときに違いとなって現れる。それは組織という箍が外れるからだ。前者は昔の仲間と何かと交流し気心知れた仲間と昔話に花が咲く。後者は過去の柵はなるべく避け、価値観に共鳴する友と付き合う。従って新しい繋がりを求めつつも奔放に生きていく。

どちらもハッピーであればそれで良い。ただ総じて出世しない生き方をしている人は愚痴も言わず溌剌として元気がいい。信念や哲学を持っていてリスペクト出来る人が多い。そんな生き方に魅力を感じる。なぜか我が人生の恩師と言える人は皆そんな人なのだ。

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